このオウンドメディアは、SEOの専門家に言わせれば、穴だらけで、伸びしろがたくさんあるメディアです。
従来のSEOというのは、検索ユーザーの検索語句を調べ、そのユーザーの検索意図に沿うことを前提に、検索語句に関連する共起語を散りばめ、同じ語句を狙った他のメディアの記事よりも網羅的専門的に文章を書き、とにかくGoogleの評価をあげて上位に表示する、というのが大まかな流れです。
そういうふうにこのメディアを運営することもできたのですが、あえてしませんでした。
そういうふうにやることが手間と時間がかかる上に、何よりテンションが上がらないことが大きな理由です。
そもそも、私の個人的な将来予測として、従来のSEO的な考え方は、いずれ通用しなくなるのではないかと思っています。
Chat GPTの登場により、テキスト生成の世界は一段上に上がりました。Googleの評価を攻略する、というのはAIの方が得意です。従来のSEOはいかにしてGoogleを攻略するかというゲームですので、AIとGoogleのイタチごっこが始まると思うのです。
テキストや絵画、音楽など、記号や色素の羅列は、AIが簡単に生成してしまう時代が来ます。
私はそんな世界が、果たして面白いのだろうかと疑問に思います。
一方、私は根性とか魂とか精神論とか、スピリチュアルに片足を一歩突っ込んだ話も結構好きです。
作り手の想いや感情が、文学や音楽に乗るとき、それは記号に乗って受け手に届き、受け手を感動させるものになると信じています。記号から得られる反応以上の、プラスアルファの感動があると思っています。
結局のところ、Googleは人をきちんと感動させられるテキストコンテンツを上位表示させるようになっていくのではないかと思っています。
なので、正しい記号の羅列としてのGoogleの攻略方法は捨て、私は社長コラムでこんなことを好き勝手書きますし、ノウハウ系の記事では「実際に問い合わせがあった企業」や「実際に日々向き合っているお客様」にとにかく伝えたいことを、SEO的構成をあまり気にせずにストレートに書くことを意識しています。
そもそもそういうふうに書いたほうが、「問い合わせを獲得する」というオウンドメディアの目的に対しては効率的ですし、きっと将来のSEOにも有効だろうと信じています。
このオウンドメディアはそんなコンセプトで運用しております。