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MetaのAdvantage+広告の適正予算や運用方法は?実際効果はあるの?

2022年10月に登場したMetaのAdvantage+広告ですが、皆様使っていますでしょうか。

登場したての頃は、配信ロジックが見えなかったり、数値が不安定だったりと使いづらい印象のある機能でしたが、2023年6月現在、かなり有効な配信手段に育ってきました。

今回の記事では、MetaのAdvantage+広告について、適正予算や正しい運用方法、効果についてご紹介していきます。

Advantage+広告の設定方法

Advantage+広告を使う上での最初の関門は「そもそも出てこない」というものです。

アカウントによって使える使えないが分かれてきます。

使えるアカウントであれば、最初にキャンペーンの目的を「売上」と選択した後、以下のように表示されるのですが

使えないアカウントでは、上記の右側の表示がでず、いつもと同じ広告セットの編集画面に飛んでしまいます。

Advantage+広告が使える条件は、公式が発表していないので正確なことは分かりませんが、おそらく以下のような条件があると思います。

・直近で広告ポリシー違反をくらっていない
・アカウントを開設してから一定期間以上(1ヶ月くらいか?)経っている
・扱っている商材がポリシー的にグレーでない
・広告の飛び先のページのデザインが洗練されている

2023年6月時点で弊社に広告をお任せ頂いている20社以上のアカウントを横断的に見て、Advantage+広告が使えるアカウントには概ね上記のような共通項があります。

もし現在、Advantage+広告を使えずに設定できない場合は、しばらくポリシー違反などをしないようにクリーンな運用を心がけてみてください。

Advantage+広告がハマりやすい商材

どんな商材を扱うかによってもAdvantage+広告の効果には差が出てくるように感じています。

要素を先に言うと
・独自性がしっかりしている商品
・機能性がしっかりしている商品
・ポリシー的にクリーンな商品
・長く売り続けている商品

です。

基本的には、どんな商材でもAdvantage+広告は効果が出ると感じていますが、ポリシー的に際どい商材を扱っている場合、そもそもAdvantage+広告が選択できないケースも多いです。

仮に選択できたとしてもAdvantage+広告の効果があまり出ないケースをよくみてきました。

Advantage+広告のロジックは推測するにおそらく、広告アカウント単位・Facebookページ単位・Instagramアカウント単位で得られる全てのシグナルを総合的に使って、全ての配信面で最適化を行おうとするものです。

そのため、アカウントの評価は非常に影響が大きくなってくるのだと思います。

その意味で、独自性があって機能性があって長く売り続けているクリーンな商材はAdvantage+広告がかなりハマりやすいと言えます。

Advantage+広告のおすすめ入稿パターン

入稿パターンについてですが、そもそも設定箇所はほとんどありませんので、「どういうクリエイティブをどのくらい入れるか?」ということが問題となってきます。

その回答としては、

「設定日予算÷現実的な目標CPA」の数だけクリエイティブを入れるということです。

その際のクリエイティブはなるべく訴求軸を複数持つべきです。

例えば日予算が3万円で、現実的な目標CPAが5000円であれば、クリエイティブは6つ。

「訴求軸を複数持つ」は訴求軸について解説した別記事をご参照ください。

大訴求軸はぶらさず、中訴求軸を複数入れることがおすすめです。

Advantage+広告の適正予算は?

適正広告予算も、現実的な目標CPAによります。

Meta広告のオフィシャルでは週50件のCVが最適化の最低要件としています。

そのため「目標CPA×8」が本来は正しい日予算設定になるのですが、そうすると予算が大きくなりすぎる可能性もあります。

Advantage+広告はそもそもターゲティング精度が高いですし、他の出稿方法に比べて、随時ターゲティングの見直しを行ってくれていると思われます。

一度配信が抑えられたクリエイティブも、随時見直されて後から配信が増えるケースがあるのです。

そのため、当初予算は出せるだけ出す、そしてその予算に応じたクリエイティブ数を入れる、という方針で問題ありません。

Advantage+広告の正しい運用方法は?

Advantage+広告の正しい運用方法ですが、基本的には適切な予算設定と適切なクリエイティブ数を入れてあとは放置です。

最適化精度は、数多くのシグナルから配信先を導き出してくれるだけあって高いです。

ですが、1つだけおすすめのキャンペーン構成があります。

それは、Advantage+広告の他に

・トラフィックで流入数を増やすためのキャンペーン
・リタゲで刈り取りを強化するためのキャンペーン
この2つを同時に出すことです。

予算はAdvantage+広告キャンペーンの予算の1/3~1/4程度で構いません。

これをやっておくことで、Advantage+広告キャンペーンの息が長くなります。

Advantage+広告は、キャンペーンの機能としてそもそも既存と新規を認識して出し分けてくれるのですが、別途より濃いリタゲオーディエンスに配信することで、より高いパフォーマンスを出しつつ、トラフィックで新規層をリーチし、オーディエンスデータをため続ける、というのがこの運用方法の意図です。

Advantage+広告の効果はある?

Advantage+広告の効果についてですが、これはほとんどの場合でいつもより効果が出ると言って良いでしょう。

この記事でご紹介した内容を踏まえてアカウント設計を行っていただければ、前より悪くなることはほとんどないかと思います。

今後、機械学習や広告AIの精度はどんどん上がっていきます。

運用や配信は機械に任せ、我々人間はどんなメッセージを誰に発信するかを研ぎ澄ませていくことが必要です。

ぜひAdvantage+広告を活用してみてください。